夕日に映える国立西洋美術館で、幻のバロック画家に出会う:グエルチーノ展
Exhibition アート 西洋美術 バロック イタリア グエルチーノ

日が長くなっているのか、上野恩賜公園に夕日が落ちる速度も少しばかりゆっくりしてきている。国立西洋美術館では最後の大画家と言われるイタリア・バロック美術を代表する画家・グエルチーノ(1591〜1666)の油彩画44点を紹介する国内初の展覧会がはじまる(3月3日〜5月31日)。これらの作品のほとんどはイタリアのチェント市立絵画館の所蔵だが、チェントは2012年5月に地震にみまわれ、大きな被害を受けている。絵画館はいまだ閉館を余儀なくされており、本展ではチェント市の震災復興事業として、収益の一部を同館復興にあてられる。
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2015guercino.html

奇想天外、ダイナミック、極彩色のコージズキン・ワールド:ちひろ美術館・東京
Exhibition アート 絵本 ライブペインティング スズキコージ

絵本という枠を飛び越えて広がる画家スズキコージ(愛称 コージズキン)の魅力が満載された個展『聖コージズキンの誘惑展』がちひろ美術館・東京で開催中だ(5月24日まで)。絵本「エンソくん きしゃにのる」「サルビルサ」「ブラッキンダー」など、タイトルは知らなくとも、この絵っ!と反応する方も多いだろう。スズキコージの魅力はそのダイナミックな描写、独特な感性から引き出される極彩色で描かれた、奇想天外で幻想的な世界で、本展ではその作品世界をライブペインティングで描かれた巨大な作品を堪能できる。オープニングでは、御年67歳の誕生日を迎えたますます元気なスズキコージが、ベリーダンサーを従え、熱狂的なパフォーマンスを見せてくれた。
http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2015/0119_1603.html

人間の野性に迫るーホンマタカシの映像:《最初にカケスがやってくる 2015》第7回恵比寿映像祭
Exhibition アート 写真 映像 インスタレーション 自然 環境 生態系 ホンマタカシ

これはホンマタカシのビデオインスタレーション『最初にカケスがやってくる』(2015)だ。ホンマは知床での鹿狩りを追いかけた写真シリーズ「Trails」に続き、現地で映像を撮り続けている。狩猟される鹿、それを捌く猟師、その残骸をついばむ鳥たち、と野生動物の生死とそれを捕食するものを写しだし、人間の野性を浮き彫りにする。第7回恵比寿映像祭より。
http://www.yebizo.com

新時代のレトロ・フューチャー? KEITAI GIRLはどんな未来を見ている?:山口典子《KEITAI GIRL》第7回恵比寿映像祭
Exhibition アート メディア・アート 通信 コミュニケーション ファッション

携帯電話を通してしかコミュニケーションができなくなった『KEITAI GIRL』。2004年から山口典子が展開している、全身をケータイのボタンで覆われ、電話をかけると発光する作品だ。ディスコミュニケーションやニートといった問題を内包し、非接触型コミュニケーションが浸透した現在を指し示している。このままケータイのボタンのままなのか、それともスマートフォンのディスプレイを身にまとうのか、作品の今後が気になる。第7回恵比寿映像祭より。
http://www.yebizo.com/

『ホール・アース・カタログ』が示す、世界を見る「視点を変える」こと:第7回恵比寿映像祭
Exhibition アップル スティーブ・ジョブズ アート 地球 インターネット メディア・アート

『ホール・アース・カタログ』をご存知だろうか? もし知らなくとも「Stay hungry, Stay foolish」という言葉はご存知だろう。アップル・コンピュータの創設者、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の講演で学生たちに贈った言葉で、これは同誌の最終号に掲載された。1960年代のカウンターカルチャーを牽引し、その後のサブ・カルチャーやインターネットに多大な影響を与えた。第7回恵比寿映像祭(3月8日まで)では、『ホール・アース・カタログ』以降、インターネットやメディアテクノロジーで複層化した世界をさまざまな映像やインスタレーションを通して見つめる。
http://www.yebizo.com/

恵比寿で会いましょう。:瀬田なつき《5windows》第7回恵比寿映像祭
Exhibition アート 映画 映像 染谷将太 恵比寿 映画祭

恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場に忽然と巨大なビデオプロジェクターが現れた。流れている映像は映像作家・瀬田なつきの監督による『5windows(恵比寿特別編)』だ。いまもっとも注目されている俳優、染谷将太らが登場するショートムービーを恵比寿の街のあちこちで目にすることができる。2月27日より開催される「第7回恵比寿映像祭」のオフサイト展示の一環だ。恵比寿の街で撮られた映像と現実の恵比寿の街が融け合う不思議な感覚をぜひ体験して。
http://www.yebizo.com

『やどかりに「やど」をわたしてみる』:デジタルショック
Exhibition アート 3Dプリンタ メディア・アート

3Dプリントによるオブジェを生成する日仏プロジェクトで猪股あきが制作した。気に入ればなんでも宿にしてしまうやどかりの性質を活かしたもので、驚くほど精緻で美しい「やど」の造形に息を呑む。アンスティチュ・フランセ東京で開催中(3月22日まで)の「第4回デジタル・ショック」より。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/digital-choc-2015-la-fabrique-du-reel/

深川の土で泥絵を制作中:未見の星座(コンステレーション)展
Exhibition アート

東京都現代美術館で開催中の「未見の星座 展」おいて、淺井裕介が清澄白河にある美術館近辺の土や海外から持ち込んだ土を使って、巨大な「泥絵」壁画を制作中だ。3月22日にはクロージングイベント「泥絵の終わり」が行われる。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/constellations.html

世界でもっともスリムなクルマ:ガブリエル・オロスコ展
Exhibition アート

世界的な現代美術アーティスト、ガブリエル・オロスコの個展が東京都現代美術館で開催中だ(5月10日まで)。写真の《La DS》(2013年)は錯覚ではない。クルマを分割して貼りあわせた彼の代表作だ。清澄白河で話題のコーヒーショップに行ったらこちらもぜひ。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/gabrielorozco.html

クルマをまわせ!:アーツさいたま・きたまちフェスタ
Exhibition アート パフォーマンス

世界中でクルマをまわしている男・久保田弘成の「トラバント」(2013年)。アーツさいたま・きたまちフェスタでは映像展示のみとなったが、YouTubeなどでまわしている映像があるので、ぜひそのダイナミックで破天荒なアートをチェックしてほしい。
http://c-art-japan.com/ask-sai/index.html

ひかり、動く亀:アーツさいたま・きたまちフェスタ
Exhibition プロジェクション・マッピング アート

アーツさいたま・きたまちフェスタ(2月7日〜11日)に出展された飯島浩二の「∞ Turtles」(2011年)。動く彫刻とプロジェクション・マッピングをあわせた作品。六本木アートナイト2015《オープン・コール・プロジェクト公開プレゼンテーション》でも話題に。http://c-art-japan.com/ask-sai/index.html

トビラの向こうの花と鳥:山種美術館
Exhibition アート 日本画

菱田春草、速水御舟、竹内栖鳳、上村松篁ら日本画の巨匠たちが描いた、日本の自然の美しさの象徴、花と鳥。「花と鳥の万華鏡」展が山種美術館で開催中だ。4月12日まで。http://www.yamatane-museum.jp/event/2015/02/rakugo.html

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